最近よく目にする、節約系書籍やコミックを読んでみて感じたモヤモヤについて

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こんにちは、やしがにーです

最近、節約関連の書籍をよく目にしませんか?
実際よく売れているようですね、書店のPOPや帯にもそのように書かれていたりもします

【年収〜万でも豊かに生活する術】とか【月額〜円の金欠ライフ】的な、切り口のものたちです
皆さんも一度ぐらいは目にしたことがあるんじゃないでしょうか

私も本屋さんやweb広告などでちょこちょこと目にしていたので実際に読んでみたりもしました
そうすると、なんとも言えないモヤモヤした気持ちになるんですよねw
ですので今回は、そのモヤモヤの辺りを記事にしてみたいと思います

やしがにー
やしがにー

この記事を読めば、
⚫︎最近よく目にする節約系コンテンツがなぜこんなにも支持されるようになったのか
⚫︎それらを読んで実践したり楽しむ中で感じるモヤモヤの正体とは
⚫︎そしてそのモヤモヤの正体に触れることで、その後のアクションはどうすれば良いのか
が、わかります

ガチのやしがにさん
ガチのやしがにさん

節約は大事だよね
僕もいっぱい節約してるから、今回の記事は気になるな


それでは行ってみましょう

そもそも現在の日本で節約系コンテンツがこんなにも注目されているのはなぜ?

これは日本人が貧しくなっていることがまずは大きな要因の一つだと考えられます

事実、厚生労働省の出している日本の平均年収推移のデータによれば、30年以上前の1990年から観ていくと1992年をピークにそこから横ばいと下降を繰り返し、ここ数年は僅かに上昇しています
つまり1992年を境に日本人の平均年収は下がっており、現在は微増しているものの30年前から比較すると依然減少しています

では、物価水準はどうでしょうか
これも厚生労働省の出しているデータで国民生活基礎調査というものがあります
そしてこれも1990年から見ていくと、90年代前半がインフレでしたがその後20年近くデフレが続いていきます
結果、小さな上下を繰り返しますが30年ほど前から現在に至るまで日本の物価水準に大きな変化はありません

ということは、私たち日本人はここ30年のことを言えば総じて年収は下がり、物価は以前のままという状態にあります
もっというならば、消費税が導入されその税率も段階的に増加してきたことを考えても入ってくるお金は減り、出ていくお金は増えてきたという感覚に近いです
これはつまり30年前と比較すると、日本人の生活水準は落ちているとも言えそうです

では次に、もう少し大きな視点でこの現在の日本を捉えていってみましょう

日本が貧しくなる中で、世界はどうだったのか。世界の所得や物価の変化の推移についてもみていくと

日本国内の30年前と現在との比較の結果、現在の日本が貧しくなったのはわかりました
では、世界はどうなのか
世界と日本の相対的な関係も見ていきましょう

ここではOECDのデータを見ていきます
OECDとはヨーロッパ諸国を中心に日本とアメリカを含めた38カ国の先進国が加盟する、国際機関のことです。先進国間の自由な意見交換・情報交換を通じて加盟国間の分析・検討を行っている経済協力開発機構のことです

その、OECD加盟国の平均賃金の推移データで1990年〜2019年までのデータがありますので
これを加盟国の所得推移の変化として見ていきます

OECD加盟国全体としては133%の上昇
アメリカは148%、韓国は194%の上昇に対して、日本は107%の伸び
30年間で日本の平均所得は7%の伸びです。これはOECD加盟国の中でも最低クラスの伸び率になります

次に、世界の物価の変化率はどうでしょうか
こちらは、OECDで世界の国別ランキング消費者物価上昇率の推移というデータがあります
1997年から2019年のもので、1997年時点を1としたときの2019年時点までの物価の変化率を見ます。これはアメリカが1.6、イギリスとカナダが1.5、イタリア1.4、フランスとドイツが1.3という数字でした。アメリカは97年から比較して物価が60%アップしているということになります

日本はというと、1997年以降、2014年あたりまでマイナス、
2014年以降わずかに上昇していきますが1.1どころか1.05もありません
そしてこちらも、OECD加盟国の中で最低ランクの上昇率でした
つまり、世界の物価は上がり続ける中で日本だけ物価はほぼ変わっていないということになっています

この物価の変化率のデータに関しては比較対象期間を揃える意味でも1990年からのわかり易いものを探したのですが見つからなかったので、1997年から2019年までのデータを引用しています

もう一つ加えておくならば、1990年台前半までは日本の物価は超急上昇していました
それはもう一時的にではありますが世界で一番物価の高い国になっていた時期もあります

日本はこの30年間で、緩やかに貧しくなり続けている
世界的に見ると他の先進国は物価も上がっているがそれ以上に賃金が上がっていることからも、相対的に日本は国としても貧しくなっている
国内比較と海外との相対的比較、このどちらもダブルパンチで貧しくなっていることがわかりました

世界的に見て日本という国は上昇傾向で豊かになっていく過程においては国民総中流階級などと言われていましたが、現在では国民総貧困層ともとれる状況に向かっていっているのが今の日本とも言えそうです

この30年間がそうであったようにこれからも年収が上がりにくい状況は続きそうなうえに、上がる好材料もないというのが現在の日本の状況ですね

そしてこの30年間の国内の物価は変わっていなかった。それでいて輸入に頼っている分野においてはものの価格の上昇がこれからは進むと考えられ、わたしたちの日々の出費はさらにかさむことも容易に考えられます

そのようなことが日々の生活の中で多くの人たちがなんとなく感じられるレベルにまで来ているので、節約系コンテンツは今の日本で支持され易い状況になってるのだろうと考えます

モヤモヤの正体とは何か

そして最初に書いたモヤモヤの部分なのですが、それはこれら節約系コンテンツの内容にあります

ここまで書いてきた今の日本の状況の中で、
【こうやって節約をすることで今の状況を豊かに思い、これからもこの状況を過ごしていきましょう】といった内容に終始してしまっているように受け取れてしまうことです

決して喜ばしくはないこの現状を粛々と受け入れて、自発的に環境に変化を起こすのではなく、状況が改善されるまで国民みんなで耐え忍ぶことを良しとするかのように感じられるのです

それが悪いことだとは言いませんが、この30年間の日本の在りようを真剣に見つめれば見つめるほど
、現在の私たち一人一人に必要なものは収入や年収のアップに結びつけられる自主的なアクションであり、そこへと繋がっている節約術が本来の本質的なニーズでもあると考えられないでしょうか

ですので、現在大変注目を集めているこれら節約系コンテンツは、読む側や目にする側がそのことも理解して楽しめれば、さらにとても良い体験になり得るということでもあります

まとめ

やしがにー
やしがにー

今回の節約系コンテンツのような人気のあるコンテンツを楽しむ時は、ただ楽しんで終わりにする消費型ではなく、そこから何かを生み出せる生産型の楽しみ方をしたいものですね

ガチのやしがにさん
ガチのやしがにさん

よーし、僕も頑張ってよりよい生活を送れるようにするぞ

それではまた!

この記事を書いた人
やしがにー

30代からブログを始めたどこにでもいるいたって普通のサラリーマン
ここでは仕事、健康、美容、読書、趣味など日常で気になった
【知らない→知る】に至った事柄をなんでも書き綴ります

知らない誰かの、小さな気づきのきっかけにでもなれたらとてもいいなと思っています

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